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カウンセラーが日々感じたことを綴ります

うちの主人は非の打ち所がない

ある趣味の会で知りあった86才の女性がいます。
ご主人もお元気で、息子さんたちと二世帯住宅とのことです。
とても穏やかに話されるなと前々から感じていました。

ある日、彼女は「うちの主人は非の打ち所がないの」とおっしゃいました。
90才近いだろうし、金婚式もとうに過ぎたでしょうが、連れ合いにそう言ってもらえるというのはとても”良い人”なのでしょう。想像もつきません。
相手が非の打ち所がなかったらどんなに暖かくて穏やかな家庭ができるのでしょうか。
そう言われる人と、そんなこと言えないような自己中心的な人とでは、長い結婚生活の中でどれだけの差があるのだろうかと思うと愕然とします。
“良い人”とか”やさしい人”はいても非の打ち所がない人にはまだ出会ったことがないなと少しさみしい気持ちになりましたが…。

しかし一呼吸して考えてみますと、非の打ち所がないご主人様も、もちろん素晴らしいですが、そのように思える奥様、そう言える奥様は、もっと素晴らしい方なのでしょう。
そう言える人間になりたいなと、つくづく思った一日でした。

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